あなたの恋愛ラインを繋ごう!キングのもてブログ

もてキングの日常を綴った、今世紀最高にくだらないと業界で話題のクソぶろぐ。時間の無駄だから見ないほういいよ。

豚の肉と公園とやわらかめの嘘

じとじとした湿気がさわやかな昼下がりの公園で---------------------

 

 

わだしはそいつを見た。

 

 

「君は、何色だい?」

 

 

わだしは、なぜこの男はそんなことを急に聞いてくるのか

 

 

よりもなぜ下半身が丸出しなのかのほうが気になった。

 

 

しかも、かなりのkawakaburi。

 

 

少なくともお前はまっピンクだ。

 

 

そう言いたかったが、明らかにこいつは変態なので、

さっきスーパーで買った豚バラにくを渡し、

パンツ代わりにしてもらった。

 

 

このままじゃ、お話もできませんことよ。

 

 

 

わだしはそう言って、彼の問いに再度答える準備をした。

 

 

 

 

わだし、何色なんだろう。

 

 

 

パンツは水色だが、そんなことではないだろう。

 

 

この男の携えている空気は、そんなもんじゃない。

 

 

単純な変態を超えた、もはや貴族的ふるまいさえ感じるこの男

 

 

もっと人間としての根源的な何か・・・そういうものを問うてるに違いない。

 

 

 

 

これは心して答えなくてはいけない。

 

 

 

まず、生まれたとき。

 

これは真っ白か、もしくは光だ。

 

 

まだ何色にも染まっておらず、

周りからの期待にさんさんと光り輝く存在。

 

間違いない。

 

 

しかしわだしは29の女子なので、

赤ん坊ではないのだ。

 

 

そのごのわだしの人生で、どんな色に染まったのか…。

 

 

 

考えてみると、わだしの人生は真っ黒だ。

 

 

 

親は毎日喧嘩してばっかで、小2のときに離婚。

 

 

男子からはぶたまんじゅうとからかわれ、

毎日ブン殴られる。

 

味方になってくれる女子もまったくいなかった。

 

 

先生は見て見ぬふり。

 

 

クソみたいな人生だ。

 

 

でも気合で卒業した小学校。

 

 

 

中学に入ったら、もう無理だった。

 

 

 

家に帰ればアル中の母親。

 

 

生活保護でいきていかなきゃないので、

少しでも足しになればと新聞配達をしていた。

 

 

中学に入ればいじめ的なことはなくなってたけど、

友達はまったくできなかった。

存在を否定されていたのだ。

 

 

そのうち、保健室登校になった。

 

 

それでも、気合で卒業した。

 

 

勉強もできる方ではなかったけど、

なんとか公立高校に受かった。

 

 

高校、特に書くことはない。

 

別に友達もできなかったし、

母親もアル中だし。

 

あ、バイト始めた。

コンビニで。

 

 

意外とこの仕事会っていたみたいで、

今まで続けてる。

 

思えば、人生で初めて人に必要とされてる気がしたのも、

このバイトだったな。

ありがとうなんて無縁の人生だったし。

 

 

そっか…わだし、何色か分かった。

 

 

青だ…青の、ストライプ!!

 

 

やっと眼前の男に対する答えを見出したわだしは、

その紡ぎだした宝石を口にする刹那、

信じられない言葉を聞いてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君は何色だい…おパンツ」

 

 

 

 

 

 

~fin~

 

さて、死のう。

また明日。